第12章 お前に何の資格がある?

南雲玲奈は、ふと胸の奥で安堵している自分に気づいた。

香澄が自閉症で、感情の機微を拾うのが少し鈍いこと。多くの時間を、自分だけの世界で過ごしていること。

――もしそうじゃなかったら。

パパが自分よりも他人に優しくするところを見たら、どれだけ傷つくのだろう。

その朝食は、玲奈にとって砂を噛むみたいに味気なかった。

けれど、香澄の好みに合う味付けだった。

ベビーチェアに座った香澄は、小さなスプーンでお粥をすくいながら、玲奈の服の裾をくいくい引っ張る。

甘い幼い声が、ゆっくりと言葉を紡いだ。

「ママ……香澄……あの子と……遊びたく、ない……」

自閉症でも、香澄は賢い。

それに、...

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